​学会について

ご挨拶

 

2022年9月

 

会長挨拶

黒田勇(関西大学名誉教授)

 

 言語学とは何か、何も知らない浅学菲才の私が、「スポーツ言語学会」の会長を引き継ぐことになりました。誠に含羞の極みです。本学会と私のつながりは唯一、スポーツに関するメディア言説が研究関心の一つだったにすぎません。ただ、お世話を引き受けながら、言語学の学問領域について門外漢であるとの弁解を言いつのっても始まりません。まだ設立して年も浅く、明確な方向も定まっていないこのスポーツ言語学会の基礎固めと、学会独自の研究の発展に向けて、会員の皆様とともに努力していきたいと決意しております。
 ところで、「スポーツ言語学」という学問領域が存在することを知る人はいまだ少ないようです。私自身も数年前までは知りませんでした。さらに本学会員の多くも、それがどのような学問なのかを一義的に、あるいは包括的に定義できる人は少ないでしょう。これまでの研究発表を見ても、「スポーツ言語」「スポーツの言語化」「スポーツ言説」「身体活動の言語化」などなど、さまざまな領域に広がりつつ、この学問領域自体の中核は何かの議論がないまま数年が経過しているようにも思います。 
 そうした研究領域のアイデンティティをめぐる議論もしっかりとしていく必要があると思う一方で、何よりもまず、この「スポーツ」と「言語」という言葉を連結させた研究領域について関心を示し、議論と調査研究に参画する人々が増えることを願わざるを得ません。
要は、本学会の「外延」と「内包」の問題なのかもしれませんが、現段階では「スポーツ言語学」の「外延」を広くとらえ、多くの人たちに「スポーツ言語学」に関心をもってもらえるように、会員の皆様とともに進めていく所存です。本学会が、さらにオープンでフランクな議論の場となるように皆様のご協力とご助言をよろしくお願いします。

 

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